【メルボルン16日AAP】 VIC州政府は、議会に提出される新法の下では、重罪犯の刑罰基準を決定する際に、より高い発言権を州民に与えることを約束している。この公約は、有罪判決を受けた強姦犯レズリー・カンリフが、可能とされる最も早い仮釈放日である16日に釈放されたことに関し、州民から激しい怒りの声が沸き起こったことを受けてのことだ。
クラーク法務長官は、カンリフの釈放日が成人犯仮釈放審査委員会による決定だとしながらも、州政府は選挙公約に沿って、刑罰の厳格化を公約に掲げることを強調した。また同長官は、「この刑罰基準政策によって、政府は州民に代わり、各犯罪に対して最高刑を設定するだけではなく、典型的な仮釈放禁止期間を設定することにもなる」と述べた。
カンリフは1999年5月、警官に扮して21歳の女性を誘拐し、監禁と強姦を犯した後で、偽の爆弾を女性に装着。そして被害者の家族に被害者の写真を送りつけて、100万ドルの身代金を要求した。監禁から6時間後に、女性は監禁場所の納屋から脱出した。この犯罪により、カンリフは当初20年の禁固刑を宣告されたが、2000年に控訴裁判所が減刑5年を決定して、最低12年の服役を命じた。