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緊急通報職員、洪水犠牲者を非難

【トゥーウーンバ19日AAP】   今年1月10日にQLD州トゥーウーンバを襲った洪水で死亡した母子が、緊急通報(トリプル・ゼロ)で助けを求めたにも関わらずオペレーターが無下に対応したことが問題になっている。

19日に開かれたQLD洪水調査委員会による審問会では、実際の通報時の会話のやり取りが公開された。これによると、ライスさんは緊急通報で、洪水のため水位が上昇し車に閉じ込められていると訴えた。しかし対応した男性オペレーターは「何故洪水の中、車を出した?」、「最初から運転しようとするな」などと返答。ライスさんのけん引車の出動要請を却下した。

それから7分後、ライスさんと一緒にいた息子のジョーダン君(13)がトリプル・ゼロに通報。今度は女性オペレーターが「どこにいるの?居場所が分からないと救出できない」と返答。ジョーダン君は通話の中で「溺れそうなんだ。助けてください」と訴えた。この通話の背後では、この時の唯一の生存者であるブレーク君(10)の泣き声や、ライスさんが息子2人に車の屋根に上るように言っている声も聞かれた。

死亡したライスさんの夫であるタイソンさんによると、ゴルスチェブスキ警視監は、ライスさんは緊急通報時、苦境にあった様子ではなかったとタイソンさんに伝えたが、実際の通話はすぐに聞かせてもらえなかった。実際の通話を数日前に聞いて裏切られた気分になったという。同警視監は、ライスさんの緊急通報について口止めされたというタイソンさんの訴えに対して、「そんなことは言ってない」と答えた。

委員会の審問会は20日も引き続き行われる。

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