【シドニー25日AAP】 シドニーのビラウッド移民勾留所の屋根上で抗議を続けている3人の亡命希望者を支援し、数百人が拘留所前に集まった。
25日、難民支援者らは拘留所内の難民との連帯を示すため、シドニー南西部のチェスターヒル駅から拘留所までの2キロの道を行進した。拘留所前で「自由を!」と唱える支持者の声に、屋根の上の3人も応えた。
拘留所では20日に100人が関与し9棟の建物が火災に見舞われる暴動が起こったが、6日が経った今も3人が屋根の上で抗議を続けている。3人は亡命申請を2回却下されている。
3人のうちの1人、イラン出身のマジッドさんの兄であるハディさんも支持者として参加。ハディさんによると、2人は2年前に一緒にオーストラリアに来たが、6ヶ月後にハディさんだけ難民認定が下りたという。ハディさんは、「なぜ私だけ認定されたのか、その理由が知りたい。弟はキリスト教に改宗したため、イランに帰ると殺されるかもしれない。弟はもう失うものは何もないと感じている。とても心配だ」と語った。