【シドニー11日AAP】 NSW州中央沿岸部で、動物園から誘拐されたコアラが無事に発見された。
このコアラは、サマーズビーにあるオーストラリアン・レプタイル・パーク(爬虫類公園)で飼育されている「バンジョー」で年齢は13歳。繁殖目的でQLD州から送られてきたバンジョーに対して、9日午後8時から翌10日午前7時半までの間に何者かがボルト・カッターを用いて囲いから取り出し誘拐された。しかし11日午後2時ごろ、ゴミ箱に入れられたコアラが駐車場にいるという連絡が同園に入り、バンジョーは無事に帰宅した。警察は、現在も捜査中としている。
レプタイル・パークは、「バンジョーは非常に不安だったと思う。これから落ち着かせてやりたい」と話した。また、国内ではコアラを売買する市場はないことから、誘拐犯の目的が分からないと話した。野生のコアラの寿命は10歳前後。飼育されているもので15歳なので、バンジョーもほぼ引退の年齢に達している。