【キャンベラ27日AAP】 ギラード首相は、タバコの簡易包装化をめぐる法的紛争について、連邦政府が大手タバコ会社よりも優位な立場にあると強気な姿勢を示している。
連邦政府が、タバコのパッケージに緑色でロゴなしの包装を採用する法案の検討を発表したことを受け、フィリップ・モリス社は、連邦政府が20年前に香港と結んだ二国間投資協定に反し、同社のブランドを奪おうとしていると訴えている。フィリップ・モリス社の広報担当は、「この紛争ではタバコメーカー側が有利であると確信する。また簡易包装が導入された場合、タバコ会社への補償がなされるべきだ」と語った。
この件に関し、ギラード首相はこの法案が国民の健康を守るものであるとし、強気の姿勢。また法律の専門家も、連邦政府は子どもたちにタバコの使用を促進しないことを提案しているのであり、タバコ会社の知的財産権を奪おうとしているのではないとし、フィリップ・モリス社側に有利とは限らないと主張している。
労働党ではこの法案を早くて来週に提出する。