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競泳選手暴行事件の民事訴訟審議開始

【シドニー29日AAP】    2008年3月に発生した競泳のスター選手間で発生した暴行事件に関して、75万ドルの賠償金を求める民事訴訟の審議がNSW州地方裁判所で29日、始まった。加害者側は正当防衛だったとして対立の姿勢を取っている。

事件の加害者として訴えられているニック・ダーシー選手(23)は、2008年3月30日、シドニー市内にある「ザ・ロフト」バーで、コモンウェルス・ゲームズの競泳金メダリストであるサイモン・コウレー選手(30)を殴ったとして、2009年に行われた裁判で有罪を認めた上、懲役14カ月の判決を受けた(刑期は既に終了)。コウレー選手は、顔面骨折であごやほお骨、鼻などの手術や、チタン板を顔に埋め込む処置を受けた。さらに口は、手術後ワイヤーで7週間閉じた状態にされ、歯には現在も矯正用ワイヤーが装着されている。

ダーシー選手は、事件では、先に手を出したのはコウレー選手で、顔を殴られた後、突然のことでショック状態となったという。その後、コウレー選手がまた手を伸ばしてきたので防御のために反撃に出たと訴え、暴行行為は正当防衛だったとしている。また裁判で有罪を認めたのは判決の刑期を短くさせるためだったと述べた。審議は今後も引き続き行われる。

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