【ブリスベン1日AAP】 QLD州南東部で、ヘンドラ・ウイルスに感染して死亡した馬と同じ牧場で飼育されていた5頭の馬に対して1次検査が実施されていたが、その結果は陰性だと判明した。また、感染馬の死亡現場近くのビッダダッバの牧場で飼育されている20頭の馬に対する検査結果も、近日中に判明する予定。なお、感染の有無を判断するには合計3回の検査が必要で、すべての結果が出るには通常32日ほどかかる。
同州生物安全局の獣医リック・シモンズ氏によると、同ウイルスに関する情報を提供するための移動事務所がボーデザートの通りに設置された。同氏は、「同地域には多くの馬主が住んでおり、28日には50人以上が事務所を訪れた」と述べた。馬主からの主な質問は、同ウイルス自体に関する詳細情報や、馬の輸送に関してだという。
一方、死亡した馬の診察中に同ウイルスに感染した疑いのある獣医のユアン・マスクリー氏は、感染の有無が分かるまで6週間待たなければならず、「心配だが、くじけずに毎日を過ごしている」と述べた。また、2013年に市販が予定されている同ウイルス用のワクチンについて、すべての馬への接種が義務化されるべきだと強調した。