【メルボルン2日AAP】 2日から国内線全便が運行停止中のタイガー航空について、全豪航空整備士組合(ALAEA)は、同社の安全面での諸問題は容易に改善されるようなものではなく、運行停止が数週間続く可能性もあると発表した。
同組合のスティーブ・パービナス連邦議長は、タイガー航空の格安航空券が原因で、他の航空会社にとって競合を困難にさせる「最安値への競争状態」が発生したと批判。また、航空機上の欠陥は本来、日常的に整備士に報告されるべきことだが、同社には自社専属の整備士がいないためにそれが困難だとし、「乗務員は報告すべきか、あるいはそのまま飛行させるべきかの板ばさみの状態だ」という。また、「同社の運行が数週間後に再開されるのは非常に疑わしい」と述べた。
一方、同社に運行停止を命じた民間航空安全局のピーター・ギブソン広報官は報道陣に対し、格安会社か正規運賃会社かには関係なく、同局ではどの航空会社も平等に扱っていると伝えた。