【ブリスベン4日AAP】 ブリスベンのホテルが、シーク教徒に頭のターバンを取らなければ入場させないとしたのは誤りだったとして、謝罪する意向を示した。
ブリスベン市内ヌンダにあるロイヤル・イングリッシュ・ホテルで、3日、ホテルの従業員が、日曜日は帽子を被らない日という規則の下、頭にターバンを巻いた男性に、ターバンを取るように頼んだ。男性はこれを拒否したため、立ち退きを求められた。
同ホテルを運営するスピリット・ホテルズでは、従業員がターバンを取るように言ったのは間違いだとし、「ホテルでは帽子の着用に対して、お客様や従業員の安全保護の観点から、脱ぐようにお願いをしていますが、今回の件はそれにあたらず、私共としてはその方に謝罪をしたいと思います」と述べ、さらに、「ホテルの従業員教育を徹底し、ホテル規則の遵守に努めたい」とした。
これに関連して、QLD州ホテル協会のオコナーCEOは、「反差別法に違反しない限り、ホテルは独自に基準を設定して、従わない者に対して入場を拒否したり、またはサービスを拒否する権利がある」と語ったが、「ターバンがそれに当たるかどうかはわからない」とした。
ブリスベンのインド人コミュニティーの代表者は、これまでシーク教徒のターバンを脱ぐように言われたということは聞いたことがないとし、「ターバンは神聖なもので、警察官だって敬意を払って着用しているほどだ。今回のケースはたまたま起きた特別なものだと思う」と話した。