【シドニー6日AAP】 NSW州では5日、最高風速137キロメートルの強風が発生し、各地で大きな被害が出た。シドニー西部では走行中の電車に木が倒れ落ち、現在も鉄道が運休になっている。また、ブルーマウンテンを通るグレート・ウエスタン・ハイウェイでも倒木が原因で、一部の区間に交通制限が行われるなど、被害が広がっている。
ブルーマウンテンではブラックヒス付近の高架線に木が倒れたため、現在カトゥーンバとリスゴー間の電車が両方向とも運休中。またメドローバスでも同日午後8時過ぎに電車の後部車両に木が倒れ落ち、高齢の男性が頭部に軽症を受けたため、病院に搬送された。
交通の被害のほかにも、強風のためにブルーマウンテン、サザンハイランズ、サウスコーストでは停電が発生。6日朝の現時点でも、2万4000世帯が電気のない生活を強いられている。
気象庁では、強風が6日午後に再来すると予測しており、ハンター、サウスコースト、イラワラ、スノーウィーマウンテン、サザンテーブルランズ、セントラルテーブルランズ、首都特別地域(ACT)の一部で、最大瞬間風速100キロメートルの強風を予想している。