【クリスマス島、WA州12日AAP】 昨年12月、WA州沖クリスマス島で発生したインドネシア籍の難民船事故に関して、12日に開かれた審問会で、同島に16年住む邦人男性が事故当時のことについて証言をした。
ハマナカ・テルキさん(42)は昨年12月15日早朝、難民を乗せた木製のボートが、高波のため岩場に打ち付けられ崩壊し、乗っていた人々が漂流しはじめたため、自身のダイバー・ショップから持ってきた救命胴衣やはしごなどを使って、他の地元住民と共に救助活動を行った。しかしかなりの荒波であったため1人も救助することはできなかった。翌16日、事故現場近くの洞くつで、男性と男児の2遺体を発見したという。
審問会の検視官は、ハマナカさんの行動について「非常に勇敢である」と称えた。審問会の中でハマナカさんは「同様の事故が再度発生したとしても、連邦警察や税関などの連絡先を未だに知らない」と述べた。11日の審問会で証言した他の島民も同じことを発言していたという。