【シドニー20日AAP】 過激な活動で知られる環境保護団体「シー・シェパード」がイギリスの民事訴訟において活動主要船を抑留された件について、同団体は、船を保守するには多額の保証金がいると述べた。
シー・シェパードの主要活動船「スティーブ・アーウィン」号は、マルタ共和国に本社を有する「フィッシュ・アンド・フィッシュ」(F&F)社が絶滅危惧種のクロマグロを捕獲しているのを妨害したとされている。シー・シェパードは「漁の時期でもなく、調査員も船に搭乗しておらず、また漁を許可する法的書類も持っていなかった。F&F社は損害賠償を求めているが、彼らの漁は違法行為だった」と訴えている。
シー・シェパードのワトソン団長は、裁判を受けて立つ姿勢でいるとしているが、一方で、来週までに保証金141万692米ドルを納めないとスティーブ・アーウィン号が没収、または売却される可能性があるとした。「スティーブ・アーウィン号はフェロー諸島で行われている捕鯨阻止のためにすぐにでも出港しなければならず、その後は日本の捕鯨阻止のために南極海に向かう予定になっているのだ」とワトソン団長。