【キャンベラ27日AAP】 オーストラリア保健・福祉研究所が行った調査によると、喫煙する人の数は減少したものの、違法薬物使用者の数は増加したことが分かった。調査結果では、禁煙や多量飲酒問題への対策が功を奏していることが明確となった。
同研究所による「全国薬物統計家庭調査」は、国内の薬物使用の現状を調べるために1998年から行われている調査。2010年に行われた同調査では、14歳以上で毎日喫煙するとした人は15.1%前後。2007年の調査結果である16.6%から顕著な減少がみられた。回答者の5人に1人が毎日の飲酒量が標準量2杯以上としたが、これは過去3年間で変化なし。1カ月に最低1回は標準量4杯以上を飲酒するとした人の数も変化はなかった。
一方、薬物使用に関しては、14歳以上で過去1年間に違法薬物を摂取したと回答した人は14.7%。2007年の13.4%から急上昇した。一方、2010年のエクスタシー使用は3.0%で2007年から0.5%減少。1995年以来初めての減少となった。