【メルボルン1日AAP】 VIC州の コアラの生息数が森林伐採によって脅かされている。
環境団体フレンズ・オン・ジ・アースは、ストルゼレッキー・コアラの食糧となる植物が減少しているため、この種のコアラを絶滅危惧種として認定するよう求めている。同団体によると、サウスギプスランドのストルゼレッキー地域でコアラの食糧源であるナナカマドの森林が伐採され、その後にはコアラが食べないユーカリの一種であるシャイニング・ガムが植林されているという。
この地域のコアラは、「ブラック・サタデー」の火事でも多数死んだ上、火災後のストレスの問題も抱えている。フレンズ・オン・ジ・アースの研究員は、「このコアラを救うことは非常に難しい。おそらく数十万ドルという資金と専門チームが必要となるだろう」と語った。
一方、ストルゼレッキー地域で約4万5000ヘクタールの植林地を運営するハンコック・ビクトリア・プランテーション社のシーウェルCEOは、「植林地にはコアラが天然の森林にアクセスできるよう『回廊』を作っている。また、伐採前にはコアラの有無を目視で確認するなどの業務基準を設けている」と語る。
コアラ生息数の状況および健康と持続可能性について、環境コミュニケーション常任委員会が検討を行う予定で、8月24日までに調査結果を報告する。