【キャンベラ5日AAP】 世界各地の株式市場が暴落していることについて、スワン連邦財務相は、オーストラリアは欧州や米国の状況とは全く違い、別世界であると述べた。投資家の不安を鎮めるための発言のようだ。
不況再来に対する恐怖感の高まりからウォール街では株式市場が暴落し、欧州でも債務問題の拡大が懸念される中、オーストラリアの株式市場は5日朝、約4%下落した。また一晩のうちに、オーストラリア・ドルも対米ドルで2米ドル以上も下落し、現在104ドル59セントで取引されている。
これを受けてスワン財務相は、「先進国の間でも、オーストラリア経済の信用材料は最強だということを忘れてはならない」と述べ、同国には「世界経済の不確実性に対処できる実績がある」として、欧州や米国での状況とは大いに違うことを強調した。また、アジア太平洋地域の経済が引き続き堅調なことから、オーストラリアは「適所適時」の状態にあるとも語った。さらに、低い失業率や公債率なども同国経済の保護に役立つ要素だとした。