【キャンベラ26日AAP】 連邦政府のバーミンガム貿易相は、米国のトランプ大統領による中国への制裁関税について「非常に遺憾」との感想を述べるとともに、外交の進め方についても懸念を示したことが分かった。同時に、政府としては自由貿易と市場開放を進める考えを示した。
トランプ大統領は先に、国連で行った演説で「グローバリズムの思想は拒否し、愛国主義の教義を尊重する」と述べたが、バーミンガム貿易相は米国のやり方は破壊的で、世界貿易にとって脅威との見方を示した。
一方、野党のウォン外務相広報担当は、トランプ大統領の国連での発言は米国民に向けたものとの見方を示した。また、「米中の緊張関係はオーストラリアにとってプラスにはならないだけでなく、世界の安定にもつながらない」と話した。