【キャンベラ3日AAP】 がん協会が3日に発表した研究によると、オーストラリアは世界で最初に子宮頸がんを撲滅する見通しだ。予防注射やスクリーニング検査が功を奏していると言える。
子宮頸がんは2022年までに稀な疾患となり、2035年には10万人あたり4件まで下がる見込みだ。パップスメアと呼ばれる検査が1991年に導入されて以来、発症数は半減した。
15歳の少女およそ79%と少年43%が任意の予防接種を受けている。子宮頸がんだけでなく、ヒト・パピローマウイルス(HPV)によって発症する肛門がんや外陰がん、喉頭がん、さらに生殖器のいぼも予防する。ハント保健相は3日、「2007年に最初に接種を受けた女性ががんを発症し始める年齢層に入り、効果が表れている」と話した。
NSW州がん協会は、子宮頸がん検査を25歳から5年ごとに受けるよう推奨する。新たな検査はウィルスをより早い段階で検知し、症例・死亡率ともに少なくとも20%下げる。