【シドニー28日AAP】 首相になるためなら「自分のケツを売る」以外なら何でもするとアボット野党党首が言ったと主張する無所属議員のトニー・ウィンザー氏の発言について、同党首の事務所がこの発言を否定した。
1年前に少数与党の労働党を支持する決定を行ったことを記念する一連のインタビューのなかでウィンザー氏は、首相就任を切望することを打ち明けたアボット党首に驚き、同情したと語った。これに対し、同党首の広報官は「そのような発言はしていない」と否定。
フェアファックス社が伝えるところによると、当時、同党首を支持していたボブ・カッター議員などの無所属議員らは、野党からひどい扱いを受けたと感じたことを明らかにしたという。そのうちのひとり、アンドリュー・ウィルキー議員は同社に対し、少数派与党政権で重要な存在となる4人の無所属議員はみな、ギラード首相への支持で固く結束し続けると語った。
カッター議員は、石油へのエタノールの義務化を促進する取り決めの支持に失敗した同党首に深く失望したといわれている。また、別の無所属議員のロブ・オークショット氏は、同氏からの支持を得ようとアボット氏が必死だったことを振り返ったとされるが、ウィンザー議員にされたという発言についてはコメントを避けた。一方、ウィルキー氏は、売春婦疑惑を持たれている労働党のクレイグ・トンプソン議員をギラード首相が支援したことについて、不穏を感じると発言したとされているが、それでもギラード氏に首相として続投して欲しいと述べている。