【メルボルン19日AAP】 VIC州のタクシー運転手は、失業に追いやられるなど大きな損失を被ったとして、配車サービス「Uber(ウーバー)」を相手取り、近く損害賠償訴訟を起こす方針を決めたことが分かった。
オーストラリア商業用乗客車両協会(CPVAA)の弁護士は近く、VIC州最高裁判所に訴えを起こすとみられており、同州で合法化されるまでの間、ウーバーが違法に営業を続けたため、タクシー運転手らが仕事を失ったとして、賠償金の支払いを求める構え。訴訟には約1,000人のタクシー運転手が参加する。
CPVAAのバートン会長は訴訟について、ウーバーや市場競争を敵視するものではなく、合法的に仕事をしていたタクシー運転手たちが、仕事を失ったことへの不満を訴えるものだと説明。ウーバーも徹底抗戦してくるとの見方を示し、「決着には数年を要するだろう」と話した。