【メルボルン20日AAP】 VIC州では20日から新政策が施行され、公立病院の救急科や集中治療室の終末期の患者は、 臓器移植ネットワークであるVIC州のドネイトライフ(DonateLife)に自動的に照会されることになる。
メルボルンに住む博士課程を学ぶエル・リチャーズさん(30)は、2年前から腎臓透析のために、週32時間は病院で過ごすことを余儀なくされていたが、数週間前に臓器提供者が6人の患者へ臓器提供をし、その中にリチャーズさんへの腎臓も含まれていた。
リチャーズさんのように臓器移植の待機中の患者は国内に1400人もおり、その多くが最長4年待っているという。
同州では、毎年およそ148人の臓器提供者いるが、 今回の新政策で10パーセント拡大が期待されている。
リチャーズさんは「新しい腎臓を提供してもらって、これからの自分の人生計画を立てられることが嬉しい。提供者に命という贈り物をもらった」と述べた。