【キャンベラ23日AAP】 連邦政府は、海外生まれの犯罪者の国外退去を容易にする法案を導入する見通しだ。同法のもと、最少12か月の懲役を言い渡された人物のビザをキャンセルできるようになる。
過去4年間で国外生まれの犯罪者4,000人近くが国外退去となった。政府は、懲役最少2年に該当する罪に問われた犯罪者に対し、実際の収監期間に関わらずビザをキャンセルできるようにする意向だ。性犯罪や暴動、押し入り強盗、カージャック、家庭内暴力に関する命令の重大な違反も該当する。さらに、重罪を犯した子どもも対象となる。
移民に関する議会委員長を務めるVIC州のジェイソン・ウッド自由党議員は、「性犯罪や暴力、ギャング絡み犯罪者の多数が懲役12か月未満の刑を言い渡されている」「現行、国外退去は犯罪内容でなく、収監期間に基づいている」と指摘した。