【キャンベラ1日AAP】 連邦政府のモリソン首相は1日、シドニーのアジア・ソサエティで首相として初めてとなる外交政策に関するスピーチを行い、太平洋地域との連携を最優先課題とする方針を明らかにした。
モリソン首相は、オーストラリアにとって太平洋地域の人々は“家族”だとして、より友好的な関係を築いていきたいと述べた。また、多くの家族がそうであるように「時々われわれは、お互いの存在を当たり前と感じてしまう」と述べ、東南アジアと同様、良い関係を太平洋地域と築きたいと述べた。
また、太平洋地域の国々は中国から多額の負債を受け「負債疲れ」の状況となっており、連邦政府は今後、いかに近隣諸国をまとめていけるかが問われている。さらにモリソン首相は、中国と米国による貿易戦争について、どちらか一方の肩を持つ必要はないとした上で、衝突ではなく共存を目指すべきとの考えを示した。