【キャンベラ4日AAP】 ナウル島に留まっている難民をニュージーランドへ移送するという労働党の計画は、密入出国請負業者を助長する恐れがあるとして、スティーブン・シオボ防衛産業相は懸念を表している。
オーストラリア政府は、来月末までにすべての難民の子供たちをナウル島から移送する意向だが、シオボ防衛産業相は、難民受け入れを表明しているニュージーランドの申し出を受けるという労働党の計画は「絶対に問題がある」としている。
シオボ防衛産業相は「ニュージーランドへの移送は難民にとってもっと人道的な行為だと考えているようだが、労働党の穏便な方法はこの地域の密入出国ルートを再開させる可能性が出てくる。本当にオーストラリアやアメリカ、他の国に難民保護で来るべき人たちにとって大変不公平な処置になる」と指摘している。
オーストラリア政府は、海外からニュージーランドへ移送された難民はオーストラリアへ入国を禁止されるという条件で、申し出を受け入れる意向を表している。