【メルボルン9日AAP】 VIC州メルボルンのロイヤル・チルドレンズ病院で9日、ブータンの結合双生児ニマちゃんとダワちゃんの分離手術が行われ、成功したことが分かった。手術から回復までの総費用は少なくとも35万ドルとみられ、VIC州政府が負担を申し出ている。
生後15か月の双子の手術には25人の外科医、看護師、麻酔医師が立ち合い、手術は6時間に及んだ。双子は胴体部分が結合し、肝臓を共有していることが分かっていた。小児手術部長で執刀医のクラメリ医師は手術後、懸念されたその他の臓器の共有がなかったことを明かし、「ホッとするとともに、喜んでいる」と述べた。
また、母親のバンチュ・ザングモさんは、医師から「良い結果になる」と言われ、大きく安心した様子だったという。病院は今後24~48時間、双子の容態について経過をみて、退院まで一週間入院する予定だ。その後、キルモアのチルドレン・ファースト・ファンデーションの施設で静養するという。