【メルボルン10日AAP】 メルボルンで9日午後に発生したテロ事件で、警察に射殺された犯人のハサン・カリフ・シャイア・アリ容疑者(30)が、車に乗せたシリンダー型のガスを着火させ、爆破させようと計画していたことが明らかになった。事件では、60代の男性1人が犯人に刺され死亡し、男性2人が負傷した。
VIC州警察のアシュトン部長によると、ソマリア出身のシャイア・アリ容疑者は、昨年テロ計画容疑で逮捕された男の兄弟だという。シャイア・アリ容疑者の妻の所在についても把握しており、事情聴取を行っているという。また、事件は過激派イスラム国(IS)が関与したテロとの見方を示している。
さらに、アシュトン部長は10日朝のテレビ番組に出演し、容疑者の胸部ではなく足を撃つべきではなかったかと聞かれたのに対し、「警察官は負傷させるためではなく、命を奪うために狙撃訓練を行っている」と述べ、警察官は自分や市民の命が危険にさらされた状況にあると判断した場合、犯人を殺すよう訓練を受けていると説明した。