【シドニー11日AAP】 オーストラリア大陸の南にあるグレート・オーストラリア湾での石油採掘への抗議活動のため、国際環境NGOのグリーンピースの活動船、虹の戦士号(Rainbow Warrior)がシドニーに停泊している。
サーキュラキーに停泊中の虹の戦士号は11日に一般公開されており、グレート・オーストラリア湾での石油採掘への反対運動を拡大している。
マット・カナバン連邦資源相は、同湾での石油採掘により、国内の石油の自給自足が可能となるほか、連邦政府とSA州政府への数十億単位の税収入や向こう40年間に毎年1500人分の雇用の見込みがあるとして、その重要性を訴えている。
これに対しグリーンピースのデビッド・リッター代表は、石油採掘は南海岸沿いに住む住人や生態系に悪影響を及ぼす「狂気の行い」だとし、石油や石炭などの化石エネルギーの使用を推進する政府の政策は「国民の希望と食い違いがある」と批判した。
虹の戦士号は12日にメルボルンに向かって出発する予定。