【シドニー10日AAP】 金融機関の「INGホールディングス」から4500万ドルを騙し取った会計士の女に、最低7年の禁固刑が下された。
ラジナ・リタ・スブラマニアム容疑者(42)は騙し取った金で、多数の宝飾品や高級住宅などを購入。しかし、警察が容疑者の職場の机の下や周辺から押収した21個の箱からは、宝飾品や万年筆をはじめ、シャンパン、クリスタル製品、マイケルジャクソンにまつわる記念品などが発見されたが、多くは未開封のままだった。また容疑者が購入した高級住宅も、1戸を除いては空き家の状態だったという。
フィネン裁判長は、「容疑者は表向き、郊外の住宅で夫と普通の生活を過ごし、(詐欺による)金を自宅のローンには全く使わなかった」と述べた。また、容疑者が1時間の昼食時間中に数百万ドルを浪費したり、店員らに高価な贈り物を与えるなどして、多くの宝石店からは裕福な得意客として知られるようになったことから、裁判長は「人に受け入れられ称賛される願望が容疑者にあったのでは」とした。
一方、スブラマニアム容疑者は、ING社の主任との性的関係の結果、職場で同僚から冷遇されていたことが詐欺の理由のひとつだと主張しつつも容疑を認め、最低7年、最高15年の禁固刑を受けた。