【シドニー4日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は4日、総工費5,000万ドルでオリンピック公園内にあるテニスセンター、ケン・ローズウォール・アリーナに屋根を設置する方針を明らかにした。1年以内に完成予定で、収容数1万人の同アリーナで、主要なネットボールの試合などが開催できるようになるという。
また、屋根が完成すればNSW州は2020年1月に、ATPテニス・ワールド・チーム・カップを開催することも可能となる。NSW州政府はすでに3つのスタジアムの改修に20億ドル近くを投じているが、ベレジクリアン首相は、次世代がスポーツに参加したり観戦することも、インフラ整備と同じくらい重要だと説明した。
一方、野党労働党は、テニス・センターへの屋根の設置について、アリアンツ・スタジアムの解体工事から有権者の目をそらすための策略と非難した。NSW州政府に対しては、オリンピック公園内のANZスタジアムとパラマタのアリアンツ・スタジアムの大幅な改修工事をめぐり、税金の無駄遣いと批判する声が上がっている。