【シドニー10日AAP】 NSW州第一産業省による最新の定期報告によると、同州における干ばつの状況は、向こう3か月も厳しい状況が続くとみられることが分かった。同省は、18か月以上にわたる極度の干ばつ状態から抜け出すのは、まだ先になるとの見方を示している。
同省によると、NSW州では12月にまとまった降雨があったものの、干ばつの影響を受けた牧草や農作物を元に戻すには不十分だったと説明し、向こう3か月も気温が平均を上回ることが予想されるとしている。特に、NSW州西部の大部分と中央部は干ばつが続くもようだ。
NSW州リベリナ(Riverina)やマリー(Marray)地方では水位が非常に低くなっており、農業用水の貯水量および農作物の生産量も大幅に低下している。一方、ハンター地方では厳しい干ばつ状態となっている地域はやや減少した。