【キャンベラ25日AAP】 中国系オーストラリア人の作家が、中国国家の安全に危害を与えるとともに犯罪行為を行ったとして、北京で身柄を拘束されたことが分かった。オーストラリア政府は中国政府に対し、情報提供のほか公正に透明性をもって対処するよう要請したもようだ。
北京で拘束されたのは楊恒均氏(53)で、作家活動のほかにウェブサイト上に自身の政治的な意見を掲載するなどしていた。楊氏はニューヨークに在住し、米国コロンビア大学の客員教授として勤務していたが、18日に妻と娘と共に中国へ帰国していた。
また、連邦政府のパイン国防相は、楊氏の拘束について、中国の通信機器メーカー華為技術との間で高まっている国際的な緊張との関連性を示す証拠はないとしている。