【ブリスベン4日AAP】 QLD州タウンズビルでは記録的な大豪雨の影響で、一部で胸の高さ以上まで水位が上がっている。住民らは、クロコダイルに襲われる危険を懸念している。
自宅の1階が浸水したアンドリュー・ロバーツさんは、「最大の懸念はクロコダイルに食べられること」と話した。水中には隣人の糞尿が混ざっている可能性もあるという。
クロコダイルに対する懸念だけでなく、洪水の犠牲者らはロス・リバー放流の決定について憤りを隠せない。低地に建つ住宅が懸念されつつ、放流は先週開始。3日にはダムの水門が全開された。ロバーツさんは、「タウンズビル全域のために、(低地に建つ)私たちの家が犠牲となった。なぜもっと早い段階で放流しなかったのか」と語った。
隣人のポール・シェイファーさんは、「水門を開ける決断は理解するが、代償を払うのは私だ」と話した。シェイファーさんはカヤックで家族を安全な場所に移動させ、自分は胸の高さまである水の中を歩いた。シェイファーさんは、大雨で自動車2台、トラック1台、キャラバンカー1台、さらに改築した自宅1階を失った。