【シドニー7日AAP】 カンタス航空は7日、長期にわたって保留となっていたエアバスA380の8機の注文を正式にキャンセルすることを発表した。カンタスは現在A380を12機保有しており、これらを修理・改装によって“今後も長く”使用していく方針を示している。
カンタスは2006年にエアバスに8機のA380を注文していた。カンタスの発表を受け、エアバスの広報担当者は“契約の修正”に合意したことを明らかにしており、「契約上の変更は、1月末の受注および納品計画にも反映される」と話した。
A380は2階建てのダブルデッカー型の機材となっており、最大853人の乗客が搭乗可能。ただ、4基取り付けられているエンジンの安全性に問題があるとして、将来の普及について不安視する声が上がっている。A380のリスト価格は6億2,760万ドルだが、通常は大幅に値引きされた額で取引されている。