【キャンベラ28日AAP】 連邦政府は28日、一年がかりで作成された「アジアの世紀の中のオーストラリア」白書を発表した。2025年までの中国やインドなどアジア諸国の発展やオーストラリアとの多分野における交流の行方を予想しつつ、今後導入すべき政策などが示されている。
白書では、2025年までにほとんどのアジア諸国が世界の中流レベルになると予想。これに関してギラード首相は、急成長しているアジアはオーストラリアの経済向上の脅威ではないとし、正しい政策を立ててオーストラリアの将来形成をすることが大事だと述べた。
ギラード首相は、2025年までの対アジアの国家目標として、オーストラリア経済の強化、対アジアの可能性及び知識の構築、アジア市場との関係強化、アジア地域の安全強化、アジア圏の強国との関係強化を挙げた。
さらに、北京語、ヒンディー語、インドネシア語、日本語といった主要アジア言語の教育に関して、各校でこれらの言語が最低1つは必修科目となる。また、オーストラリアとアジアの人々とのつながりを深めるために、今後5年の間にオーストラリア・アワードをアジア諸国の人々1万2000人に授与する。これはアジアにおける事業計画を円滑に行うことを目的とする。