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豪難民サッカー選手 送還免れ帰国

【メルボルン12日AAP】   タイで拘留されていたオーストラリア難民サッカー選手が12日、2か月半ぶりに帰国する。

メルボルンでプレーするハキーム・アルアライビ選手(25)は昨年11月27日、新婚旅行で訪れたバンコクで逮捕された。同選手はオーストラリアで難民申請が認められたが、2012年に自国のバーレーンで発生した警察署での暴動に関与した容疑で、同国が送還を求めていた。

11日午後、バーレーンが訴えを取り下げた。タイの外務省は理由を明らかにしていない。一方で、バーレーンの外務省は「ハキーム・アルアライビに対する懲役10年の刑は有効なままだ。必要な法的行為は今後も進める」と声明を発表している。

アルアライビ選手の釈放を求め、これまでサッカー・オーストラリア元代表のクレイグ・フォスター氏、国際サッカー連盟(FIFA)、国際オリンピック委員会(IOC)、著名な選手らが人権保障を訴えてきた。

モリソン連邦首相はタイ側に対し、感謝を示した。オーストラリアサッカー協会のクリス・ニコウ会長もタイ政府に感謝を示すとともに、「ハキームの帰国を歓迎し、今後もサポートを続ける」と述べた。

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