【ブリスベン12 日AAP】 QLD州を襲った100年に一度の大豪雨により、3人目の犠牲者が出た。10人が感染症の類鼻疽(るいびそ)にかかり、1人が死亡した。
州保健局は12日、「洪水の水は土やバクテリアでひどく汚染されている。今後、類鼻疽以外の感染症も増えていくだだろう」と声明を発表した。家畜や野生動物数十万頭も大豪雨の犠牲になっており、今後さらなる健康被害が懸念される。
豪雨ピーク時の4日には、グレートバリアリーフ沖のパーム島で男性2人が死亡した。州南部グローパー・クリークでも、8日から男性(35)が行方不明になっている。
洪水による危機的状況は12日、QLD州議会でも最初に討論された。ロス・リバーのダム開門によって多くの住宅が浸水したとして、州野党はパラシェイ州首相を非難した。これに対し、パラシェイ氏は「ダムはタウンズビル・カウンシルが所有し、様々な政府機関のアドバイスを経たうえでの決断だった」と返答した。
住宅8,000棟のうち2,950棟が損傷と審査され、目標募金額も360万ドルに跳ね上がった。12日の時点でタウンズビルの保険要求は1万4,600件に、損失は1憶7,500万ドルと見積もられる。