【アデレード12日AAP】 高齢者ケアに関する王立委員会審問2日目の12日、老人ホームでの栄養不良や在宅サービスへの長すぎる待機期間が指摘された。
NSW州合同年金協会(CPSA)のポール・バースティージ責任者は12日、「繰り返し起こる安全違反の一つとして栄養不良がある」と述べた。栄養不良率は50%にも上るという。また、「他の入居者や職員による虐待や搾取もよく発生する」と証言した。実際の虐待数は報告される数をはるかに上回るという。
高齢者擁護ネットワークのクレイグ・ギア責任者は、「在宅サービスを受けるまでの待期期間が最長2年と長すぎる。3か月未満が望ましい」と述べた。“正規の在宅サービスが受けられなくなるのでは”との恐れから、一時的なサービスを拒む高齢者もいるという。ギア氏はまた、制度の複雑さを指摘。受けられるサービスの情報不足に始まり、My Aged Careとの対応、登録、審査までの待期期間とハードルはいくつもある。なかには、在宅サービスへのアクセスが困難なために老人ホームに移った高齢者もいるという。