【シドニー15日AAP】 強盗容疑がかかっていたブラジル人学生の男(21)に対し、警察がスタンガンで最大14発を発砲して鎮圧した後、男が死亡した事件をめぐって、前日、検視官による事件調査の結果が発表されたなか、スタンガンの使用について、オファレルNSW州首相は15日、銃より安全だとし、その継続使用を支持していると述べた。
調査では、検視官がNSW州警察のシピオーネ警視総監に対し、事件に関連した警官が処分されるなど命令5件を下した。これについて、オファレル州首相は、シピオーネ警視総監がその命令を迅速に実行すると確信しており、今後の同様の事件においては、スタンガンの使用が銃よりはるかに望ましいと語った。
また、シドニー西部ラケンバで14日夜、警官2人が男(55)を催涙スプレーで鎮圧できず、けがを負わされた後、スタンガンを使用した事件に触れ、警官が自らの命をスタンガンで守ることが可能だと指摘した。