【キャンベラ14日AAP】 連邦政府の諮問機関であるインフラストラクチャー・オーストラリア(IA)は、電気自動車専用の高速充電ネットワークを構築することが、最も優先されるべき課題との見解を示したことが分かった。ただ、業界団体のEVカウンシルは、連邦政府は及び腰で、実現は難しいと懸念を示している。
高速充電ネットワークは、IAが掲げる29の優先課題の一つとして提案された。EVカウンシルのジャファリ会長は「国民は、この大きな国の中を自信を持って、排出量ゼロの車両をどこへでも運転して行けるようにすべき」と述べ、すでに必要な技術はあるとした上で、あとは実現するという政治的な意思が必要だと訴えた。
連邦政府による審問では先月、電気自動車について、高額の前払い金、充電施設の不足、車種の少なさなどが要因となり、購入が伸びないとの見解を示している。またIAは、2025年までにバスおよび自家用車の25%、商用車の30%を電気自動車にすべきと提案している。