【シドニー14日AAP】 NSW州マッコリー大学の研究チームはこのほど、極端な高温の状態に置かれたユーカリが、その後、高温に耐えられるよう、細胞を保護するたんぱく質を形成することを発見した。また、山火事など炎から身を守るため、表皮が厚くなっているユーカリもあるとしている。
マッコーリー大学の研究者は、平均気温を15度以上上回る状態に置かれたユーカリの種子を調べたところ、そうでない種子と比べて高温への耐性が高かったという。研究を率いたギャラガー博士は、「成木となって高温にさらされればさらされるほど、その子どもは高温に耐えられるようになった」と述べ、発見について「非常に驚き、興奮している」と述べた。
ギャラガー博士はさらに、この発見が今後、山林の再生プロジェクト、緑地の移転、都市緑化プロジェクト、気候変動に応じた林業プランテーションなどにおいて、最も適した種類を見つけるのに役立つとしている。