【シドニー15日AAP】 NSW州シドニー中西部のヘイバーフィールド(Haberfield)で、州政府が開発を進めている高速道路ウエストコネックスの工事現場から、アスベストが検出されたことが明らかになった。近隣の住民は、健康への被害に懸念を示している。
ヘイバーフィールド在住のシャロン・ローラさんは今月9日、犬の散歩中に車両の解体施設の取り壊し作業を目撃した。事前の通知がなかったことから現場作業員に確認したところ、すべて承認が下りているとの回答を得たが、その後、アスベストが検出されたため、工事を中断するという内容の電子メールを受け取ったという。
ローラさんによると、現場の作業員は保護装備などをまったく装着していなかったといい、「作業員や住民、公道を歩いている通行人への安全対策はどこにいってしまったのか」と怒りをあらわにした。ウエストコネックスの広報担当者は、少量のアスベストが検出されたことを認め、住民やヘイバーフィールド小学校などに対し、個別に通知したと説明した。