【シドニー16日AAP】 NSW州の地方火災サービス(NSWRFS)は、16日午前の時点で、州北部の25か所で山火事が発生し、このうち8か所で火が燃え続けていると発表した。また、州内で山火事により焼失した住宅が22軒、一部被害が15軒となったほか、農場などの離れ家73軒が消失、21軒が被害を受けたことも分かっている。
RFSによると、中でも大規模な火災が州北部のティンガ平原(Tingha Plateau)や、タビュラム(Tabulam)近くのワランガラ(Wallangarra)で発生しているという。タビュラムのブラクスナー・ハイウェイ(Bruxner Highway)近くの火災は「制御不能」の状態で、これまでに4,200ヘクタール以上を焼いている。
NSWRFSは16日朝、鎮火区域の境界線を強化するため、予防の野焼き(Backburning)を行うのに加え、上空からの消火活動を行うと発表した。周辺住民には避難計画を立て、早めに行動するよう呼び掛けている。また、同地域における週末の気温は、20度台半ばから30度台半ばと予想されているが、18日以降再び高温となることが予想されている。