【シドニー25日AAP】 昨年の全米オープンテニス決勝戦でセリーナ・ウィリアムズ選手がかんしゃくを起こした様子をヘラルド・サン紙が風刺画で掲載し、「人種差別的」と世界中で物議を醸した。オーストラリア新聞評議会は、この風刺画を支持した。
オーストラリア新聞評議会は25日、「“類人猿でなく、かんしゃくを起こしたウィリアムズ選手を表現した”との出版社側の主張を認める。国内の読者の多くに親しまれる、誇張とばかばかしさを表した風刺画だ」と声明を発表した。また、不快と考える読者もいると理解を示す一方、ウィリアムズ選手の言動やスポーツマンシップについて大きな関心を集めたことも事実だとした。
問題の風刺画中、ウィリアムズ選手が飛び跳ねるコートには壊れたラケットと赤ちゃん用おしゃぶりが描かれた。審判が、大阪なおみ選手とされる相手選手に「彼女を勝たせてくれる?」と話す様子も。
ヘラルド・サン紙は「コート上のドラマを表したスポーツ漫画のつもりだった」とコメントしている。