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今夏は「史上最も暑い」 専門家分析

【キャンベラ4日AAP】   「今夏は観測史上最も暑かった」。政府機関である気候専門委員会の専門家は、2012/13年度の夏の高温、豪雨、洪水など異常気象に関して、すべては地球温暖化現象の結果であるとし、今後数十年の間、さらなる異常気象が予測されると述べた。

気候専門委員会がまとめた報告書「怒れる夏」によると、今夏、90日の間に全国123の観測地点で史上最高気温が観測された。最も暑かったのは1月7日で、全国の平均気温が40.3度。シドニー、ニューカッスルやTAS州ホバートで史上最高気温に達した。

さらに大陸東部は豪雨に見舞われる日が多く、熱帯性サイクロンが猛威をふるった地域があれば、各州でブッシュファイヤーの脅威にさらされるなど、100年に一度と思われていた規模の天災がこの一年で何度も発生した。

これらに関して委員会のメンバーであるスティーブン教授は、異常気象の原因は、気候が50年前と比較しても気温・湿度が高まったことにあると指摘。温暖化現象を緩和させるために何らかの対応が必要であるとした。また、委員会メンバーのフランネリー教授も、これらの異常気象は10年前に既に予測されていたこととし、人間の手によるものである事実は否めないとした。

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