【シドニー7日AAP】 連邦政府は、生体臓器提供者に対する助成金支給をトライアルで開始することを発表した。オーストラリアでは、毎年平均288件の生体臓器提供があり、うち99%以上が肝臓移植だという。
プリバーセック連邦保健相らによると、今回発表されたトライアルでは、臓器提供者は6週間にわたり最低賃金(総額最高3600ドル)を受給することができる。計画は2年間の予定で130万ドルの予算を投入し行われ、2015年に内容の見直しがされるというもの。
同保健相は、雇用者らは臓器提供者に対する有給制度を採用し、提供者が術後の回復期間に適切な額の給与を受給できるよう考慮してほしいと述べ、「生体臓器提供者はかけがえのない贈り物を提供してくれるのであり、ギラード政府はこの好意を支援していきたいと考えている」と話した。