【メルボルン23日AAP】 7月1日から、スーパーアニュエーション(厚生年金)の改正が行われる。残高の少ない休止状態の年金口座から手数料が差し引かれるのを防ぎ、所有者とマッチングさせる。
生産性委員会が行った調査の結果、全厚生年金の3分の1が多重口座だ。転職のたびに新しい年金口座を持つことによる。不要な保険料や手数料は年26憶ドルに上る。
業界は、16か月献金が滞る口座は、厚生年金を通して提供される生命保険が取り消されるとして、口座が休止状態であるか確認するよう警告する。休止状態の口座は、生命保険を維持する意向を基金会社に伝えるか、献金する必要がある。7月1日以降に保険請求をして、カバーされていないことに気づくのは避けたい。雇用の停止や育児休暇の延長取得、病気休暇の取得でも年金口座は休止状態になり得る。
改革により、休止状態の年金口座を残高とともに国税局(ATO)に移行し、持ち主に返す。初年度でおよそ60憶ドルが300万人に返金されると見積もられる。また、年金口座から残高を移す際の退会料金を禁止するとともに、残高が6,000ドル未満の口座に対する手数料の上限を年3%とする。