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難民が豪で出産 一家の行く末は?

【ブリスベン26日AAP】   亡命船に乗ってオーストラリアに到着した難民一家に未熟児が生まれた。一家は、母子の健康状態を理由にナウル共和国への強制送還を回避するべく裁判で訴えている。

幼児2人を含むこの一家は約10年前にミャンマーを出国し、マレーシア難民キャンプで長期間過ごした後、今年9月に亡命船に乗ってWA州沖クリスマス島に到着した。今年上旬、妊娠中だった妻は未熟児の男子を出産。妻も糖尿病を患っている。5人家族となった一家は現在、ブリスベンの収容所にて生活をしている。

通常、難民が亡命船に乗ってオーストラリアに到着した場合、ナウル共和国への送還が決まっているが、今回のケースでは、一家が母子の体調不良を理由にオーストラリアで治療を受ける権利があることを主張。さらに、オーストラリアで誕生した人は基本的に自動的にオーストラリア国籍を取得できるという法律の下、男児をナウルに強制送還できるのかどうかが焦点となっている。

一家の弁護士は、「法律では、オーストラリア本土で無国籍状態の親の元に生まれた子は国籍を取得できるとされており、今回のケースで男児が他国に強制送還されるのは不可能なはず」と述べた。

一方、移民相の弁護士は、今回の裁判が行われているブリスベン連邦巡回区裁判所には、同件に関する裁判所命令を発令できる権限がないと訴えている。もしこの訴えが却下されれば、弁護士らは法の下で戦うとしている。移民省では、同件が再審査される29日までに一家を強制送還することはないとしている。

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