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ABC局、偏り報道批判解消のため監査

【キャンベラ11日AAP】   ニュース報道と時事問題の番組で報道対象に偏りがあると批判されている国営ABC局が、一連の外部監査を開始すると発表した。その第1弾として、今年9月に実施された連邦選挙の報道内容について、英国ジャーナリストが調査を開始する。

ジェームス・スピーゲルマン局長は、自局のニュース番組や時事番組が時に公平でないという主張を受け入れつつも、「組織的な偏狭ではなく、人的努力面での欠陥」だと反論した。だが偏り批判を解消するため、同局は今年前半に、記者や番組プロデューサーらに対し、公平さを守るためのガイドラインを発行し、内部調査も実施した。

さらに同局の取締役会は、一連の外部監査も委託しており、その最初の監査が英国記者、アンドレア・ウィルズにより実施されることになっており、9月の連邦選挙選での当時の首相と野党党首に関する報道内容が精査される予定。また第2弾として、亡命希望者問題の報道内容が調査される。

一方、同局の民営化について局長は、「民営化された場合、ABC局のサービスは認知できないものになってしまうだろう」として全面的に否定した。

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