【シドニー20日AAP】 シドニー市中心にあるNSW州議事堂前で、可燃物を積んだ不審車による爆発未遂騒ぎが起きた。
シドニー市マックォリー・ストリートにあるNSW州議事堂前で、20日正午前、警備員が不審な車両を発見した。
白いセダンの車内にはガソリンと見られる可燃物が積まれていて、乗っている男がライターで火をつける仕草をしていた。
男(58)はウロンゴン地域出身と見られ、説得に当たった私服警官に、州政府への要望書を手渡した。
警察は男の説得に当たる一方、万が一の爆発の危険から、周辺一帯を封鎖し、特殊部隊や消防車などが緊急配備された。
事件発生からおよそ2時間後の午後2時少し前、警察の特殊部隊が車に突入して、男を逮捕した。男は逮捕の際に警官ともみ合いとなり軽傷を負った。
報道では、男はオファレル州首相に面会を求めていたとの情報もあるが、確認されていない。
爆発物騒ぎで周辺一帯が封鎖されたが、20日午後遅くに封鎖は解除された。