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シドニー脱線事故、保全管理に原因?

【シドニー16日AAP】   シドニーで15日に起きた鉄道列車の脱線事故で、NSW州野党労働党は、鉄道全体の保全基準に問題があるのではと政府を非難した。

同日午後5時30分、同市東部のエッジクリフ駅付近で、多数の乗客を乗せた列車から車輪2個が外れ、車両の床下から金属棒が突き刺されて脱線。幸い負傷者は出なかったが、約700人の乗客が列車から下車し、避難した。

これについてジョン・ロバートソン州野党党首は16日、「昨日の出来事は、悲惨な結果を招いていたかもしれず、独立機関による調査が必要」だと述べた。また、「分かっているのは、オファレル州政府が450人の鉄道保全作業員を解雇し、昨年にも別の3つの事故で高架線が引きずり下ろされたことだ」と非難した。

一方、シドニー・トレインズのハワード・コリンズCEOは、今回の事故が線路の不全によるものか、あるいは車両に問題があったのか、現在調査中だと発表した。ただ初期段階の調査では、車両に問題があった可能性が高く、床を突き上げた金属棒は線路の一部であるかもしれないとした。

脱線後、夜のラッシュ時にかけて、シドニー東部やイラワラ地区の各路線が混乱状態に陥ったが、翌日には平常運転に戻った。

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