【シドニー17日AAP】 熱波が襲っているオーストラリアで、山火事の発生と、その危険度が増している。すでにVIC州では一人が死亡、4つの州で多くの住人が避難している。
VIC州では消防隊が州全域で70もの火災に立ち向かっている。SA州では多くの人家が山火事の危険に直面し、WA州では緊急警報が発令された。また、QLD州では、大きな炎がダーリング・ダウンズに向けて進み、住民は避難するよう勧告された。
今回の山火事は、VIC州では2009年のブラック・サタデー以来の最悪な状況となり、州北西グランピアンズ地域のローゼズ・ギャップでは、女性一人が死亡した。
山火事の発生はそれ自身が大きな炎の柱となって、12キロメートルもの上昇気流となり、稲妻を伴って広い地域に炎を点在させることになる。
SA州では17日夜に稲妻を伴う嵐が近づいているため、火災発生が増えると予想されている。
WA州では、パースの北、ブルズブルックの南部に、緊急警戒警報が発令された。
QLD州では、航空機4機と消防隊員15人が、トゥーンバの西120キロ、パインズのゴア・ハイウェーの近くで消火活動にあたっている。